頭痛持ちのお子様は多く、頭痛のために活動が難しくなってしまうこともあります。頭痛でお困りの方は、少しでも頭痛の頻度や痛みの強さが和らぐよう、医療機関で相談すると良いかもしれません。
ほとんどの頭痛が慢性的なもので、急激に状況が悪化することはありませんので、お手すきの際に受診すると良いでしょう。しかし、ごく稀に、少し様子を見ている間に急激に病状が悪化してしまう危険な頭痛があります。

＊以下の3つの特徴のいずれかが当てはまる時は、危険な頭痛でないか速やかに医療機関に相談してください。

• 最悪　こんな頭痛は初めて、時に嘔吐を繰り返したり、寝ている途中に起きてしまう程痛む
• 増悪　どんどん頭痛がひどくなる
• 突発　それまで頭痛がなかったのに、ある瞬間から突然強い頭痛におそわれた

他にも、意識障害や認知異常、けいれん、麻痺（いつも通り手足が使えないなど）、視覚異常などがある時は、すぐに医療機関を受診し、詳しい検査が必要か相談してください。

慢性的な頭痛

痛くなったり治ったりを繰り返しながら６か月以上続く頭痛が脳の病気であることは、ほとんどありません。この場合、いわゆる頭痛持ちです。小児の約半分が頭痛持ちと言われています。

この頭痛の原因は様々で、原因によって対処方法が異なります。
鼻や視力の問題、睡眠の障害やお薬が症状を悪化させていることもあります。

慢性的な頭痛でお困りの時は、まず原因や隠れている問題がないかを確認し、それぞれの原因に対して有効な治療をご提案いたします。また、必要に応じて他の医療機関とも連携いたします。
頭痛を完全に消失させることは難しいことも多いですが、患者様とご家族と一緒に、頭痛との上手な付き合い方を探していきます。
お困りの際は、お気軽にご相談ください。