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鼻風邪、のど風邪、せき風邪
くしゃみや鼻水、鼻づまり、のどの痛み、せき、痰などの、いわゆる風邪症状は、ウイルスや細菌に対する身体の防御反応です。これに加えて、発熱や頭痛、怠さ、食欲不振などの全身症状があらわれる場合もあります。
風邪の原因は、ライノウイルス、コロナウイルス、R Sウイルス、アデノウイルスなど、およそ9割がウイルスで、残りの1割がマイコプラズマのような細菌だと言われています。
*何度も風邪をひいてしまいます
風邪のウイルスは何百種類もあるので(例えばライノウイルスだけでも数百種類あると言われています)、何度も繰り返しかかってしまいます。1シーズンに3、4回風邪をひくこともよくあり、次から次へと別のウイルスに感染してしまい、2〜3か月近く風邪症状が続くこともあります。
生まれたての赤ちゃんは、お母さんからもらった免疫力(移行抗体)で守られていますが、移行抗体の寿命は10か月くらいなので、1歳前にはなくなってしまいます。特に、集団生活を始めると、一緒に過ごすお友達同士がいろいろなウイルスを持ち寄るので、ウイルスをもらいあって風邪を繰り返します。何度も風邪を繰り返すたびに免疫を獲得し、だんだんと風邪をひきにくくなります。
*風邪のウイルスを退治するお薬はあるの?
ウイルス性の風邪には、インフルエンザなど一部の特殊なウイルスを除いて、特効薬がありません。
残念ながら抗菌薬も効果がありませんし、ウイルス性のお風邪のお子様に抗菌薬を投与すると、副作用の心配だけを被ってしまいます。
*風邪はどうやって治すの?
ほとんどが、お子様の持つ免疫力で自然に治ります。お子様が自分の免疫力で治りやすいようにサポートしてあげるのが治療の基本です。
つらい症状を和らげるお薬(解熱鎮痛剤や、せきを和らげるお薬、粘膜を保護するお薬など)を使ってあげましょう。また、お部屋の加湿や、お鼻の吸引はとても有効です。これらの処置で、少しでも栄養や睡眠をとりやすくして、体力の回復をはかります。
稀に、お風邪が原因で、肺炎などの重病を発症してしまうことがあります。熱が長く続いてしまったり、せきや怠さなどの症状が強い時は、こまめに小児科で相談すると良いでしょう。