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みずぼうそう
「水ぼうそう」は「水痘(すいとう)」とも呼ばれ、なじみの深い病気です。秋から冬に感染のピークが来ることが多い病気です。
*どんな症状?
中心に水ぶくれを伴う赤い特徴的な発疹が出ます。発疹は身体中にたくさんできて、痒みが強く、痛みを伴うこともあります。中には高熱が出ることもありますが、まったく熱がでない場合もあります。
最終的に全ての発疹がカサブタになってしまうと、感染力がなくなります。稀に痕が残ってしまうこともあります。
*原因は?
水痘ウイルスが原因です。鼻水や咳から空気感染したり、水疱がつぶれた時に出てくる液などに潜み、接触感染したりします。感染力が強く、家庭内や保育園ではあっという間に広がってしまいます。潜伏期間が2週間前後と長いのも特徴です。
*自宅での対策は?
ワクチン接種が効果的です。
水ぼうそうにはワクチンがあります。最近は定期接種として受けられるようになり、1歳を過ぎたら接種し、1回目の接種から3ヶ月以上(できれば半年から1年空けて)接種します。
水痘ワクチンを2回接種してもかかってしまうこともありますが、予防接種をしない場合と比べてずっと症状が軽く、発疹の数も少なく、痕になりづらいです。また、脳炎などの恐ろしい合併症も防げますので、決められた時期に予防接種をすると良いでしょう。
*予防接種をする前に周りで感染者が出た時は
潜伏期間が長いウイルスなので、接触直後に予防接種をすることで防げることがあります。予防接種をする前に感染者と接触してしまったら、早めに小児科医に相談するとよいでしょう。
*発疹を引っ掻かないよう対策を
痒みが強い発疹が特徴です。病院を受診すると痒み止めの塗り薬が処方されますので、しっかり塗ってあげましょう。
また、なるべく皮膚を掻き壊さないように、長袖長ズボンにしたり、お部屋の温度を低めに設定すると痒みが和らぐことがあります。爪を短く切るのも有効です。
*熱が出た時は
熱が出てしまった時は、普通のお風邪と同じように対処します。嫌がらなければ体を冷やします。ぐったりする時は解熱鎮痛剤を使うと良いでしょう。食欲がない時は、ジュースでこまめに糖分と水分を補給するとよいでしょう。
*登園・登校の目安は
水ぼうそうの発疹は、時間が経つと乾いてカサブタになります。全ての発疹がカサブタになったら、感染力がなくなりますので、登園・登校が可能になります。
登園・登校許可書が必要な時は、全ての発疹がカサブタになったタイミングで小児科を受診するとよいでしょう。