便秘症

*こんな症状があるときは、便秘症かもしれません

  • 1週間に排便が2回以下だったり、5日以上排便がないことがある
  • 排便が大変(長時間かかる、異常にいきむ、痛がる、泣く)
  • 便が硬くて肛門が切れる
  • 食欲や哺乳量が落ちる
  • うんちがコロコロ
  • オナラが多い
  • お腹が張っている

ただし、母乳栄養の乳児では「1週間ほど出ていない」ケースでも、哺乳力が落ちず、お腹も張らないことがあります。母乳は消化しやすく便になりにくいので、「1週間ほど出ていない」ケースでも便秘でないこともあります。

*便秘の予防は無理のない範囲で

便秘の予防には「水分」「食物繊維」「運動」が有効です。

とはいえ、水分摂取だけでは、なかなか改善しませんし、「お野菜食べましょう」と言っても、急にたくさん食べられるわけでもありません。「予防は無理せず、できる範囲で」が良いでしょう。
真面目なママパパほど頑張りすぎて疲れてしまうことがあります。飲み薬が体に合うお子様は、お薬を飲むだけで生活が楽になることもあるので、無理せず病院に頼ってもらえると嬉しいです。

*便秘の治療について

[飲み薬での治療]
便を柔らかくしたり、腸の運動を助けるお薬を使い、うんちが出やすい状態に整えます。

飲み薬が苦手だったり、飲み薬だけでは不十分な場合、直腸にうんちが溜まってしまっている時には、綿棒刺激や浣腸で、溜まっている便を出してあげる必要があることもあります。

[綿棒刺激]
乳児では、肛門の周りを押してあげたり、ワセリンを塗った綿棒を肛門に少し入れて、肛門を刺激することで排便を促すことができます。

[浣腸]
グリセリン浣腸や坐薬型の浣腸で、排便を促します。

*便秘の悪循環を防ぎましょう

通常は、直腸にうんちが到着すると、直腸が延びる刺激で排便したくなります。しかし、便秘のお子様では、常に直腸に便が溜まっていて、直腸が延びる刺激に鈍感になっているため、直腸にうんちが到着しても排便したいと感じなくなってしまいます。
この状態が数か月続くと、浣腸などで一時的に直腸を空にしても、直腸が延びる刺激に鈍感になっているので、またすぐうんちが溜まってしまいます。

便秘は早めの治療がお勧めです。また、便秘が数か月続いたお子様は、半年〜1年は治療を続けて、直腸の感覚が元に戻るのを待つと良いでしょう。

*便秘治療のポイント

便秘のお子様は、排便をすることが嫌いなことがあります。すると、排便リズムが乱れて、うんちが硬くなってしまい、悪循環に陥ります。上手に排便できた時に褒めてあげましょう。成功体験が積み上がることで排便が得意になり、便秘体質が改善することがあります。

※稀に、便秘の原因が他の病気にあることがあります。その場合は、原因に対する治療が必要です。

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当クリニックについて

千葉ニュータウン中央駅前の小児科・アレルギー科クリニックです。ご家庭やお子様の状況に合ったサポートができるよう努めます。お気軽にご相談ください。


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